免疫系は生体を防御する重要な機構ですが、この反応が正常な身体組織を傷つける場合がアレルギーです。この反応をひきおこす物質をアレルゲンと呼び、ほこり(塵埃)、花粉、食物、薬物が知られています。これらが体内にはいり過剰な抗原抗体反応をおこし、アトピー性皮膚炎・気管支喘息・花粉症・アレルギー性鼻炎などが発症します。疫学調査によれば、全国民の1/3がなんらかのアレルギー症状を訴え、児童では60%以上がダニ・カビ・スギのいずれかにIgE抗体が陽性に出ます。生活習慣病とは違った意味で、アレルギー疾患は国民病となりつつあります。当クリニックでは、検査によりアレルゲンをつきとめ、また肺機能検査をおこない治療をおこなっていきます。
治療は現代医学が中心ですが、漢方が皮膚症状・鼻炎症状に有効なこと、肺症状も抑制することから、また体質改善的な意味からも、現代医学と漢方の併用もおこなっています。主なアレルギー疾患には以下のものがあります。
- アトピー性皮膚炎
- 蕁麻疹
- 気管支喘息
- 血管浮腫
- 花粉症
- 薬物アレルギー
- アレルギー性鼻炎
- 金属アレルギー