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うつ病は気分の変調を基本症状とする病気ですが、不眠、食欲不振、肩こり・頭痛、性欲減退、生理不順など、さまざまな身体症状も引き起こします。次のような症状が1カ月以上続くようなら、うつ状態にあると考えてください。
何といっても早期の発見、早期の治療が重要です。
これまで、うつ病は神経解剖学的に異常はないとされてきました。しかし、近年、記憶装置である海馬の委縮(脳細胞数の減少)が原因であるとわかってきています。うつ病は脳の病気、脳細胞の病気、脳神経ネットワークの病気です。うつ病患者の場合、脳の左前頭前野機能が低下することで不快予測機能が優り、結果として悲観的思考が引き起こされます。磁気刺激治療(rTMS)は、左前頭前野を活性化、あるいは右前頭前野を抑制することで左右のバランスを取り、うつ状態を改善していきます。
うつ病の生涯有病率は6.2%、約16人に1人がうつ病を経験しています。うつ病はもはや特殊な病気ではありません。近年、従来の三環系抗うつ薬に加え、SSRI、SNRI、NaSSAという新規作用機序を有する抗うつ薬が導入され、治療方法も進化中です。治療薬の選択肢も広がっており、副作用もどんどん軽減されています。当クリニックでは、保険内外診療、西洋薬療法、漢方薬療法に加え、最新の磁気刺激療法(rTMS)も行っております。
予期し得ない、繰り返し起こるパニック発作からなる病像です。少なくとも1カ月間、再びパニック発作に襲われること、発作が引き起こすかもしれない事態(自動車事故、死、外傷など)に強い恐れを抱きます。発作が駅のプラットホーム上、満員電車の中、雑踏の中、自動車の渋滞中などで起こるのではないかという不安と心配にかられます(予期不安)。次第に、発作が起こりうる状況を回避するようになり、日常生活、社会生活が著しく制限されることになります。
一般人口の3.5%にみられ、女性は男性の2倍の発症率です。パニック障害は「心の問題」「弱さの表れ」「気の持ちよう」などでなく、脳内の不安や恐れに関する、神経系の機能異常に関連していることがわかっています。不安と恐れで頭がいっぱいになり、前に発症した記憶を思い出してしまい、自ら発作を誘発します。そのためだんだんと行動範囲が狭まり、さらにネガティブな思考に陥るという悪循環が始まってしまいます。
治癒するのが容易ではありません。恐怖は、人間にとって根源的な感情であり、したがって厳格に制御されねばならないものです。この調整がうまく行われないために、パニック障害といった症状が発生すると考えられます。発作の繰り返しを放置することは、この異常を強化することになります。一刻も早く医学的介入を行うべきです。
日常生活のレベルを超えた不安や心配に、常に捕らわれた状態です。日常のほとんどで、過度の不安と心配を感じ、それをコントロールすることができません。そのため強い苦悶を感じ、社会生活上うまく働くことができなくなります。多くの場合、胃腸の不調や倦怠感などの身体症状を訴え、自分の健康状態を常に心配しています。
社会不安障害は「心の問題」「弱さの表れ」「気持ちの持ちよう」などでなく、脳内の不安に関する神経系の機能異常に関連していることがわかっています。自分の健康状態を常に心配していますから、何回も臨床検査を受けて、安心を得ようとします。したがって心療内科、精神科よりも、内科を受診することが多くなります。
会話・会議がよく理解できない、プレゼンなどで過度な心配・恐怖を抱くといったことは日常生活でも往々にしてありますが、それが常態化しているのであれば問題です。社会不安障害に限らず、まずはストレスを軽減・解消すること、寝ること、休むことが重要です。それでも不安や心配事、恐怖が解消されない場合は、一度受診をおすすめします。
正式名称を「神経性食欲不振症」「神経性無食欲症」などといい、無理な食事制限やダイエット、絶食を繰り返した結果、自分の意思とは関係なく身体が食べ物を受け付けなくなる病気です。
自分がどんな体型であるかなど、自分自身の外見における客観的なイメージを身体像(ボディーイメージ)と呼び、その身体像が正確に認識できなくなっていることを、ボディーイメージの障害といいます。拒食症は、このボディーイメージの障害と、肥満への強烈な恐怖が基礎となって形成されます。
拒食症は、12歳から30歳の女性に多く見られます。過度の栄養失調から、衰弱状態にいたることも少なくありません。拒食症患者の死亡率は10%近く、うつ病の合併は50%以上になります。投薬治療や丁寧な問診、心理療法を行いますが、症状が重い場合は、提携する専門施設をご紹介します。
渋谷のつのおクリニックでは、産後うつ病に対し、心理カウンセリング、薬物療法、非侵襲的な磁気刺激治療を組み合わせた治療を提供。産後のホルモン変動やストレスによる症状に、専門医が全面的にサポートし、早期発見・治療を重視しています。
うつの場合、患者さまが置かれた環境に自我が適正に機能できず、内的・外的世界に対して破綻をきたしたといえます。この状態が長く続くと、心身症・うつ病・神経症・パニックなどの明らかな病的症状を呈します。
「病は気から」とよくいわれるように、心のありようと体の状態は密接に関係しています。一方の変調はかならず他方に影響し、悪循環を形成していきます。体の変化は不可逆的なところまで進み、それがさらに心の状態を悪化させていきます。
内科は科目を問わず、医学の基本となるものです。心療内科もそもそも内科から派生したものです。また、精神疾患はほとんど例外なく内科的疾患を合併しています。「心」の問題ばかり集中して「体」の問題におろそかでは全人的医療は実現しません。うつ病と診断されても実際は甲状腺機能低下症であることがよくあり、カウンセリング・抗うつ薬だけでは的はずれになります。この場合、内分泌学の知識が必要です。内科的治療も併行して行っていきます。 当クリニックでは一般の身体疾患には、内科として迅速に対応していきます。
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