症例報告11 高齢者の躁うつ病 軽度認知障害MCI
59歳時にうつ病の診断のもと治療を受け、6ヵ月でよくなっていました。
夫婦自営で盛んに商売をされていましたが、半年前からしだいに元気がなくなり商売上の細かい注文に対応できなくなったり、物忘れが目立つようになりました。
4が月前にうつ病の診断を受け、抗うつ薬を服用するも効果なし。
家族とともに来院時、こちらの質問にも答えられない状態でした。
SDS68、DSMVから双極性障害と診断し直しました。
TMSを、グルタチオン含有の脳点滴とともに10回実施後、仮面様の表情が消え、笑えるようになり、質問にも答えられるようになったので、MMSEを実施、24で軽度認知障害の状態でした。
さらにTMS+脳点滴10回実施、表情はさらに明るくなりいつも通りの感じになり、元気なときを髣髴とさせるようになりました。
この段階で、SDS36、MMSE29となり、大幅な改善が見られました。
今後、維持療法として2週間~1か月に1回の割で、TMS+脳点滴を実施していく予定です。