学術関係のお仕事をされている方で、3カ月前から寝不足、集中力低下、理解力低下を訴えるようになりました。表面的にはうつ状態が強いようにみえますが、心理テストを実施すると中等度のうつ状態とともに、社交不安があり、さらに不安よりも恐怖感が強いことがわかりました。20回の磁気治療後、うつ状態、社交不安、恐怖は著名に改善しました。

今回の場合、患者さんご自身はうつ状態を前面に訴えておられましたが、お仕事上の衆人環視での口演が大きなストレスになりうつ状態に至ったと考えられます。患者さんの病因を探り診断を付ける上で、問診だけでは全体を捉えることはできません。この状況下で心理テストは、患者バイアス、医師バイアスを是正し、MEASURE-BASED CURE(MBC 測定に基づく治療)のための強力な手段になります。

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