東北地方在住の方で、30代半ばから意欲減退、倦怠感をつよく訴えるようになりました。
慢性疲労症候群、男性更年期障害などの診断を受け薬物療法を行いましたが、
効果は見られませんでした。一方で軽躁状態、易怒性もみられ周りのものに
暴言暴力をふるい浪費もみられたことから、双極性が本体と考えられる状態でした。
薬物抵抗性がつよいため、電気けいれん療法 (mECT) を6回実施、著効が得られましたが、
せん妄、健忘も起こり、うつ状態も再燃しました。副作用のほとんど見られない
磁気療法を周囲の方もご本人も希望され、実施となりました。磁気反応性は
よいとはいえませんでしたが、満足できる状態に至るまでに1回40分、30回を要しました。
SDSで判定した場合効果は中等度でしたが、QIDSでは十分な効果が得られていることが
分かりました。また、躁状態は消失し、平穏状態に至りました。

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