症例報告18 双極性障害(躁うつ病) 男性 20代後半
10年以上うつ状態で苦しんでこられました。薬物療法は奏功しませんでした。
うつ病と診断されてきましたが、お金を使いすぎたり、怒りやすくなったり、悪口を言われていると感じたりすることから、躁的要素があると判断されました。2年ほど前に退職され、現在自宅療養されています。初診時うつ状態をみるSDSは70の高値で、躁状態をみるMDQは7で躁状態の境界線上にあると考えられました。rTMSを20回実施後、SDSは53、MDQは3に低下し大幅な改善が見られましたが、患者さんの実感としてはまだまだ不十分なため、さらにrTMSを20回追加しました。計40回rTMSののち、SDSは37、MDQは0になり正常範囲にはいり、患者さんの顔に笑顔がもどってきました。