双極性障害、ADHD
女性 30歳
初診時、強い不安、抑うつ気分、意欲喪失、外出困難を訴えて来院。
十代半ばから不安定であった自覚があったそうです。
以前、某医科大学精神科で認知行動療法を受けるも、改善なし。
当初、抑うつ状態が前面に出ており、SDS 62の高度のうつ状態でしたが、
後に二相性を有することがわかり、双極性障害が主体であることが判明しました。
その後2年間、抗うつ薬、向精神薬、抗てんかん薬など、薬物精神療法を行いましたが
寛解が見られず、TMS実施に移行することを決定、
この時点でのSDS 59で、ほとんど改善していないことがわかりました。
またASRS-v1.1では5/6で、ADHD的要素も強いことがわかりました。
TMS20回出来るだけ連続的に実施。
この時点で、SDS 49に減少。
まだ不十分であるため、ご本人とご主人と相談の上さらにTMS10回実施追加。
合計30回後に、SDS 36に減少、
ASRS-v1.1も3/6に低下し、ADHD症状も軽減しました。

2年間の標準治療で改善が見られなかった症例が、
延べ日数31日間のTMS治療で寛解したことになります。

表情は明るくなり、漠然とした不安感は消え
意欲が増し、以前通うのが恐怖であった趣味の習い事にも
元気に通われています。

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