東京女子医大の高橋一志先生の講演を聞いてきました。

彼によると、うつ病はアレルギーの要素があるようです。
それは、アレルギー反応の上流に位置するインターフェロン(INF)がうつ症状を引き起こすからです。
INFは肝炎治療につかわれ、INF治療中に患者がうつ症状を呈することはよく知られています。
甚だしい場合は自殺にまで至ることがあります。

また、INFは、セロトニンの原料であるトリプトファンからセロトニンへの代謝を阻害し、シナプスでのセロトニン含量を低下させるために、うつ症状が発現されると考えられます。

このINFうつ病をSSRIは予防することができます。
  
この仮説の治療への応用はまだはっきりしませんが、うつ病の病因を考えるうえで興味深いものです。

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