うつ病と躁うつ病の鑑別はいまだに困難で
患者さん本人も治療者も難渋するところです。
一つには、躁エピソードの発現が遅いこと、躁エピソード期間が短いことが考えられます。
光トポグラフィー(NIRS)があたかも、確定診断のように喧伝されていますが、
この装置は、その時点での脳血流状態を見ているにすぎず、確定診断はできません。
日本うつ病学会は、NIRSは補助診断にすぎないことを明示し、警鐘を鳴らしています。
日本うつ病学会 声名 2016年11月29日のご参照ください。

さて、Ratheeshらのメタアナリシスによると
うつ病発症から最初の5年間が、躁うつ病移行の最大リスクであった。
うつ病から躁うつ病への移行予測因子は、

●親族に躁うつ病の患者がいる
●うつ病発症年齢が若いほど、移行の危険性が高い
●統合失調様の症状が出る

となります。

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