認知症の治療には、コリンエステラーゼ阻害薬(ChEI)NMDA受容体阻害薬(NMDARI)の2種類が使われています。
現在、ChEIが主に使われ3種あり、NMDARIは1種あります。
抗認知症薬はおもに日本で開発され、世界をリードしています。

ChEIは認知症全般に軽症から重症まで使われ、無気力・無関心・抑うつ・不安などに効果があります。
NMDARIは妄想・攻撃性・被刺激性・イライラ・焦燥感・徘徊などに効果があります。
認知障害が軽症からさらに進んで中等度になった段階で、NMDARIを併用すべきです。
NMDARIは言語機能の改善にすぐれ、自分から挨拶したり、話しかけた時の反応がよくなる等の改善が見られます。

2種類の薬物の特性をかんがえて、認知症の早い段階からChEIとNMDARIの併用を実施すべきです。

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