血漿中の高いホモシステイン濃度はうつ病に関係しており、ビタミンB群はホモシステイン濃度を減少させることが分かっています。

今回、オーストラリアの研究によって、ビタミンB6,B12,葉酸の投与が抗うつ薬による治療効果を高めることを検証しました。

うつ症状がある50歳以上の患者153名に対し2群にわけ、52週間試験を行いました。

【ビタミンB投与群】抗うつ薬とビタミンB12:0.5mg、ビタミンB6:25mg、
            葉酸:2mg投与群(77名)
【プラセボ群】抗うつ薬とプラセボ群(76名)

結果、52週目でプラセボ群が75.8%、ビタミンB群が85.5%の改善が認められました。
12週目では、プラセボ群とビタミンB投与群で症状の改善に差は見られませんでしたが、
26週目・52週目ではビタミンB投与群で症状が改善していることが分かりました

1年以上の長期間でビタミンB群を摂取すると、抗うつ薬の治療効果を高め、症状の再発リスクも低下させる可能性があることが分かりました。

B vitamins to enhance treatment response to antidepressants in middle-aged and older adults: results from theB-VITAGE randomised, double-blind, placebo-controlled trial.
(Br J Psychiatry. 2014 Dec;205(6):450-7. doi: 10.1192/bjp.bp.114.145177. Epub 2014 Sep 25.)
(英語サイトへ飛びます。)  http://goo.gl/gsQAMv


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